「ナイフ」
これまた年末の超多忙な時期…に読んだ本。
重松 清 「ナイフ」。
「いじめ」をテーマにした五つの短編小説。
ただでさえ体力的にも精神的にもつかれているこの時期にどうしてわざわざ重たい小説を選んでしまったのか、自分でもわからない…(--;)
いじめられるのは、本人だったり、親だったり、同級生だったり…様々だ。
いろんな視点から描かれる。
「いじめ」の描写も気分が悪くなるくらいリアルで衝撃的なのだが、それ以上に心理描写が鋭く辛辣だ。
誰しもが持っている、罪悪感を感じながらも、自己を正当化しようとする気持ちだったり、自分や自分の子供がいじめられていると認めたくない気持ちだったり、いじめられているのにどこかいじめっこに対して憧れのような屈折した感情だったり…。
出来れば掘り起こして欲しくない部分をグイッと引っ張り出してきて、私の心の奥をチクッと突き刺す。
重松 清さんの本はいつもそうだ。
でも、重たく苦しいのに最後は何処と無く希望を感じさせてくれる。
「いじめ」がなくなったわけではないけど、一番底の底からは這い出せたような…。
そういうところが好きだ。
どちらかというと学生よりも親の世代に近くなってしまった私だが、学生さんたちにも、そしてかつて学生さんだった親御さんたちにも、そしてそのどちらでもない人たちにも読んで貰いたいと思う。
因みに私はいじめのようないじめでないような話の「エビスくん」が一番いいなと思った。
まぁ、一番ホッとする話なのだが。。。f(^^;
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